鮎原下を中心とした相原地区活性化協議会(下森啓司会長)は2016年2月25日(木曜日)、ITを活用した野菜工場の経営で注目を集める、NKアグリ株式会社を視察しました。
この日は代表取締役社長である三原洋一氏が自ら、NKアグリの立ち上げから、現在に至るまでの経緯を説明して下さいました。
NKアグリ株式会社の前身は、写真の現像機を製造・販売を行っていたノーリツ鋼機です。写真現像の現場ではデジカメ等の登場により急速に市場が縮小しました。そこでより継続性の高い市場を求めて、農と食の分野に進出しました。そのひとつの形が野菜工場としてのNKアグリだったのです。
NKグループでは、他にも「シニア・ライフ」、「医療」、「環境」、「食」そして元来の「イメージング」という5つのキーワードを掲げ、それぞれの事業分野にグループで挑戦されています。
今回視察したNKアグリは2009年に設立されました。太陽光を利用するレタスの自社栽培からスタートし、現在ではリコピン人参の栽培や提携農家のフランチャイズ化も推し進めています。
野菜工場では設立以来、栽培を左右する温度や湿度などのデータをクラウド技術を使って蓄積しています。
また栽培現場の情報を営業の現場と共有する等し、現在は全国のスーパー等に販路を拡げています。
つまりNKアグリでは、生産管理から営業ツール、契約農家との情報交換などあらゆる場面でITを、コミュニケーションツールとして活用しています。
下は、NKアグリご自慢の水耕栽培レタスAQUAシリーズです。
下はICTの活用で可能になった契約農家が栽培するリコピン人参です。見学しながら生でいただきましたが、それはそれは甘くておいしい人参でした。
三木社長から、NKアグリの概要と、ICT活用のポイントをお伺いした後、いよいよ水耕栽培工場の現場に出て見学を行いました。
3000坪の野菜工場から生産される袋詰めのレタス類、一日約6000袋が出荷されるそうです。